ドラッカーは、経営者の条件(P.11~12)で次のように述べています。
「成果は機会から生まれる。組織の内と外に変化を見つけ、機会として使えるかどうか考えなければならない。
特に次の7つの状況を精査しなければならない。
(1)自らの組織と競争相手における予期せぬ成功と予期せぬ失敗
(2)市場、プロセス、製品、サービスにおけるギャップ
(3)プロセス、製品、サービスにおけるイノベーション
(4)産業構造と市場構造における変化
(5)人口構造における変化
(6)考え方、価値観、知覚、空気、意味合いにおける変化
(7)知識と技術における変化
問題に圧倒されて機会を見失うことがあってはならない。
(中 省略)
問題を検討するのは、機会を分析しその利用の仕方を決めてからすべきである。
機会に焦点を合わせるには人事が重要である。
一流の人材に、問題ではなくて機会を担当させなければならない。」
過去の問題と未来の機会(未来型問題)を分けて対処しなければならないと述べています。
ドラッカーが上記著書で述べている「成果を上げる8つの習慣」を紹介するとともに、それぞれの問題解決の技法を説明します。
環境変化の激しい今日、経営者の問題解決能力、特に戦略的・未来型問題解決能力が、会社の命運を決定します。